年下男子警報!!
「噂は本当だったみたいだね」
焦る私とは裏腹に大きなため息をついて怪奇現象を見つめる翼くん。
てか、翼くん何でそんなに余裕そうなの!!?
中原氏、ただいまパニック中。
人生初幽霊遭遇で失神寸前。
「とりあえず、ここから出るよ!!」
「......っ」
泣きそうな私の腕を日向が力強く引っ張る。
「こっち」
そんな私たちを誘導するように前を走る翼くんにはかなり余裕がある。
だから、どうしてそんなに余裕があるのさ!!