その指に触れて
そして、荒々しく唇を奪われた。


ああ、ほんとに漫画の展開になっちゃったよ、
もう。


体の力が抜けて抵抗する術もなく床に押し倒されながら、自分で自分に呆れた。


これがみんなに変態って言われる理由なんだろうか。好きでもない元カレにも感じるってのは。


あ、でもそしたら全国の変態に失礼か。すみません。


快楽に身を委ねながら、頭の隅でそんなことを考えた。


晃彦はなんでここに連れて来たのか。こんなんなら家でもいいじゃんか。家でじゃもう新鮮じゃないってやつ?


どんなプレイだよ、それ。


狂ってる奴にどんなことを言っても無駄か。


とりあえずもう解放されたい。快楽と苦しみに溺れることは。


「──痛いっ!」


初めて抱かれた時と同じくらいの、いや、それ以上かもしれない痛みがあたしの体を襲ってきた。覆いぶさる晃彦はそんな声など聞こえていないかのように、自分の欲求をぶつけるように行為を進めてくる。


これってもう、レイプに近いやつ?


痛いと何度訴えても晃彦の動きは止まらない。


長い痛みがあたしの体を貫く。死にそうなくらい痛いのに、あたしの意識は飛んでくれない。


気絶すれば楽なのに。


どれくらい痛みに耐えていたのか。意識が朦朧としてきた。


最後に大きく鋭い痛みが走って、あたしはようやく意識から解放された。


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