この恋、極秘恋愛につき社内持ち込み禁止
……パパ? そんな……そんなことって……
華も知ってたんだ。それだけじゃない。華は銀を父親として慕っている。
「パパぁ~華、頑張ったでしょ?」
「あぁ、ハナコはよく頑張った。偉いぞ! さすが俺の娘だ」
華の笑顔がキラキラ輝いてる。今まで華のこんな弾ける様な笑顔、見たことない。
銀が華を愛しそうに抱きしめる姿を私はただ呆然と眺めていた。
「ミーメさん」
華に声を掛けられ我に返った私は、慌ててふたりに駆け寄り、ことの真相を問いただす。
「華、銀、どういうこと? あなたたち、知ってたの?」
ふたりが顔を見合わせクスクス笑ってる。
「そんなのずっーと前から知ってたよ。ねぇ~パパ?」
「えっ! ずっと前から?」
「こんな大事なこと、いつまで隠してるつもりだったんだ! バカミーメ! お前が俺たちを騙してたから、仕返ししてやろってハナコと話して、知らないフリしてたんだよ」
「えぇぇっ……マジ? いつから? いつから知ってたの?」
「んん…っ、もう5ヶ月近くになるか……なぁ、ハナコ」
「そう! 華の誕生日に分かったんだもんね」
華の誕生日に? そんな前から?
「それよりパパ、あの約束」
「あぁ、そうだったな……」
約束――それ、私も気になってた。華があんなに必死に頑張ったワケ……
焼肉食べ放題をご馳走するとか? いや、甘い物が好きな華だから、ケーキ食べ放題かも? んん~っ、やっぱ、寿司か?
どうしも食べ物から離れられない。そんな私の横に来た銀が抱っこしてた華を左腕に抱えると右腕を私の肩にまわす。
「銀……」
そして、大きな手のひらで私の頭をクシャクシャってしたと思ったら……
そのまま胸に引き寄せられ、降ってきたのは、もう二度と触れることが許されないと思っていたソノ柔らかい唇。
――銀の甘いキス
そして、信じられない言葉――
「ミーメ、結婚するぞ」