この恋、極秘恋愛につき社内持ち込み禁止
予想外の展開に私は戸惑っていた。
でも、一つだけハッキリ分かったことがある。銀の家族に、私は嫌われてるってことだ。
「今日の結納は怜香の結納で、俺は家族として出席した。どうだ? 納得したか?」
「う、うん……」
「じゃあ、返事を聞かせろ」
銀はそう言って私のこと抱き寄せるけど、素直に"はい"とは言えない。
「私なんかが銀の奥さんになってもいいのかな?」
「この期に及んで、まだそんなこと言ってんのか?何も心配することねぇよ。ミーメは、俺が守る」
「銀……」
彼の瞳に映る自分を複雑な面持ちで見つめると「お前じゃねぇと、ダメだから…」そう言った銀に体を静かに倒される。
タイルの冷たさも感じさせないほど、銀の肌は熱く熱を帯びていた。
広く逞しい胸も、私の唇を割り、滑り込んでくる硬い舌も、耳元で何度も私の名を呼ぶその声も……全て私のモノになるのに……
私は迷ってた。きっと、怖かったんだと思う。
「銀の家族が私達のこと許してくれなかったら?」
「その時は、駆け落ちでもするさ」
「銀は、それでいいの? 何もかも失ってもいいの?」
私の問いかけに銀は動きを止め、私のこと見下ろし言う。
「ミーメを失うくらいなら、そんなモン、こっちから捨ててやる」
「銀……」
その一言で、私の気持ちは決まったんだ。
「銀、結婚……しよ?」
「ジラしやがって……バカが……」
無愛想な言葉とは裏腹に、銀はとても穏やかな顔をして笑っていた。その笑顔を見てるだけで私の心は満たされ、幸せな気持ちになる
あの日の約束――
"お前の面倒見てやるよ"
守ってくれたんだね。ありがとう。銀。