actually
ドアの開く音がして握られた手が引っ張られる
その力に従いゆっくりと足を前に踏み出す
頬に冷たい風があたる
都内ではまだ降っていないはずの雪を踏む音
心なしか空気もおいしい
・・・・此処どこ!?
明らかに都会と違う感覚に目を閉じたままパニックになった
目を開けろって?
現実逃避をしてるんです!
「ウミ、もう目を開けていいよー」
・・・逃げ道が無くなった。
もうやけくそだよね
恐る恐る目を開けるとそこには大きくて今にもお化けが出そうなくらい古い洋館が建っている
「これがSEASONのhomeだよ」