actually

部屋の中は壁全体が棚になっていた

むやみに電気をつける訳にはいかず先程同様ペンライトで棚を下から上まで1段ずつ照らして目的の物を探していく


棚には様々な物が綺麗に整頓され、置いてある
ボックスの中には資料(目を通していないので中身は分からない)。絵画が立てかけてある所もあれば、小さな置物や壺もある
ここには必ずしも違法な物がある訳ではないが、箱の中に入った白い粉末は明らかに怪しい

そして生田目は何を探しているのか、部屋を一周すると首をかしげた

そしてもう一度、棚を一段ずつ確認しながら部屋を一周


困り果てた、といった表情をしながら手を耳元に伸ばす

「もしもし」

『どうしたー?』

「ここの部屋、色々な物が置いてあるんだけどUSBだけ置いてない」

『あれー、おかしいな。そこの部屋で間違い無い筈なんだけどー。
・・・・あらー。今山田さんから連絡来たんだけどそろそろ撤収しないとヤバイってー』

ヤバイ、という言葉を使いながらもいつもと変わらない調子で話す声の主


本当にヤバイ訳ではないのか、それとも他に理由があるのかは生田目には判断がつかない


「うーん。ここの部屋にある箱は全部開いて中身は調べた。あとは、絵画、置物、麻薬と・・・あれか!」


何かに気づいた生田目は先程の様な探し物をする足取りでは無く、真っ直ぐ目的の場所へと向かっていった


そして、その目的の物を手に持つと軽く振ってみる


カラカラ


確かに何かが入っている音がした
それで確信をもった生田目はそれ、壺をひっくり返すと壺の中身は簡単に姿を現した


「見つけたよ」

『そっか、じゃあ早く山田と合流して脱出してー』


< 54 / 67 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop