actually
梯子の所まで戻ると急いで上る
カンカン、カンカン
妙に響く靴と梯子がぶつかる音
出来るだけ音の響かない様にしてもなってしまうこの音は悪事を働く者には精神を削るものでしかない
肝を冷やしながらも何とか出口までたどり着いた生田目は扉を開こうと扉に手をついた
そのまま力を込めれば扉は開くはずなのに何故か彼女はそれをしない
そして今度は手を離し、そこに耳を当てた
山田と別れてから殆んど無表情だった彼女の表情は明らかに険しくなった
耳を離すと彼女は十段ほどはしごを降りると例のピアスに触れた
「ダイ、扉のある部屋に人がいる」