俺様編集者に翻弄されています!
「まぁ、男ができたら嫌でも変わる、女って生き物はそういうもんだからな」
氷室は腰に片手をあてて、改めて部屋を見渡してため息をついた。
「今日は別に何も用事がなくてここに来たんじゃない、俺も暇じゃないからな。今「艶人」で連載しているお前の小説を、書籍化しようっていう企画が上がってる」
「ええっ!? ほ、ほんとですか!?」
「ああ、書籍化と同時に映画化にもなる予定だ。まぁ、まだこれは企画中の段階だから、あんまり詳しいことは言えないが……」
(書籍化に映画化……嬉しい!)
悠里の脳裏にパァっと花が咲いて、メルヘンな花畑をクルクル回りだす。
「嬉しい! 私、この話、自分でも気にいってて、もっと多くの人に読んでもらいたいって思ってたんです」
悠里は自然と笑顔になって胸躍らせた。
「……お前」
満面の笑顔の悠里を見て、氷室は驚いたような表情をした。悠里はそんな氷室の様子に大人気なくもはしゃぎすぎたことを後悔した。
「あ、ご、ごめんなさい……まだ決定じゃないのに浮かれちゃって」
「え? い、いや……」
「氷室さんもう会社戻りますか? 先日実家から送ってきた苺があるんですけど、食べま―――きゃっ!」
悠里は今にも踊りだしたい気持ちを抑えつつ、実家から送られてきた苺を思い出して取りに行こうとした矢先、足元の本につまづいて転びそうになった。
「あぶねっ」
氷室は咄嗟に手を伸ばしたが、縺れるように二人は真後ろのベッドに倒れ込んだ。
氷室は腰に片手をあてて、改めて部屋を見渡してため息をついた。
「今日は別に何も用事がなくてここに来たんじゃない、俺も暇じゃないからな。今「艶人」で連載しているお前の小説を、書籍化しようっていう企画が上がってる」
「ええっ!? ほ、ほんとですか!?」
「ああ、書籍化と同時に映画化にもなる予定だ。まぁ、まだこれは企画中の段階だから、あんまり詳しいことは言えないが……」
(書籍化に映画化……嬉しい!)
悠里の脳裏にパァっと花が咲いて、メルヘンな花畑をクルクル回りだす。
「嬉しい! 私、この話、自分でも気にいってて、もっと多くの人に読んでもらいたいって思ってたんです」
悠里は自然と笑顔になって胸躍らせた。
「……お前」
満面の笑顔の悠里を見て、氷室は驚いたような表情をした。悠里はそんな氷室の様子に大人気なくもはしゃぎすぎたことを後悔した。
「あ、ご、ごめんなさい……まだ決定じゃないのに浮かれちゃって」
「え? い、いや……」
「氷室さんもう会社戻りますか? 先日実家から送ってきた苺があるんですけど、食べま―――きゃっ!」
悠里は今にも踊りだしたい気持ちを抑えつつ、実家から送られてきた苺を思い出して取りに行こうとした矢先、足元の本につまづいて転びそうになった。
「あぶねっ」
氷室は咄嗟に手を伸ばしたが、縺れるように二人は真後ろのベッドに倒れ込んだ。