俺様編集者に翻弄されています!
『お前、ちっさい部屋に住んでるんだからワンコールで出ろよ』


「ひ、氷室さん……?」


 先程まで氷室似のイケメン妄想中だったため、思わず意識して声がうわずってしまった。


『ああ、さっき送ったパーティの資料見たか?』


「はい……あの、今更ですが、やっぱり行かなきゃだめでしょうか……?」


『はぁ? 寝言は寝て言え』


「あうぅ……」


 間髪入れずに冷淡な言葉が返ってきて、悠里はガクリと肩を落とした。

(やっぱりそういうと思った……行きたくなかったら、今回は―――なんて言ってくれるわけないよね)


『今回の謝恩パーティはお前だって無関係じゃないんだ、それに海外から著名人を何人か招待してるみたいだからな、いつもと同じパーティだと思うなよ?』



「そうやってわざとプレッシャーかけて面白がってます?」


『……さぁな』


 氷室はそう言いながら電話の向こうでくすくすと笑っている。


(うぅ、意地悪っ)
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