俺様編集者に翻弄されています!
ローザンホテルは大都会の中心に悠然と佇んでいて、都内の高層ビルからなら必ず遠目でも見える。



(はぁぁ、結局準備に二時間もかかっちゃったよ……)



 約束の時間ギリギリでなんとか指定の場所にたどり着き、大きなシャンデリアを見上げながらロビーの隅のソファに座る。


 宿泊客なのか、レセプションに並ぶ人が皆セレブに見える。



(き、気まずい。場違いもいいとこだよね……でも、今日はジーンズじゃないし、コンタクトだってしてきたし、一応髪の毛もなんとかまとめてきたし、化粧だってちゃんと雑誌通り……)



 いつもの人間観察する余裕もないくらい悠里は切羽詰っていて、緊張をどうほぐそうかと考えていたその時―――。
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