俺様編集者に翻弄されています!
「ッ!?」


 びくりと身体が震え、悠里はスリープモードになったパソコンの前で突っ伏して、いつの間にか寝入ってしまっていた。今のも、妄想ではなく完全に夢だ。


 時計に目をやると午前三時を回ったところだった。


(……嫌な夢だったな)


 手を離すなと言いつつも、自分から離れていこうとする夢の相手を思い出すと、涙が出そうになるくらい切ない気持ちになった。


(違う、あれは氷室さんじゃない……きっと私の妄想の中の一人……)


 体温が下がった身体を両腕でかき抱き、悠里は熱いお湯でぼやけた頭の中をリフレッシュするために浴室へ向かった。
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