【完】ヒミツの恋を君と。
「ちょ、ちょっと!?」


「……おやすみ」




10分ちょっとあれば校内も少しは巡れるって。

しかも『起こして』って。



あたしは君が寝てる間どうしてればいいのよ?




口が悪くて、自分勝手で、ずる賢くて、女に慣れてて……?

本日の印象最悪。




「ねぇ、河野くんは何組?」


「……2組」


「え?同じクラスだったんだ?」


「違う。俺は3年…」




目を瞑ったままの眠そうな声。




「えぇっ!?先輩だったの?今までタメ口…ご、ごめんなさい!」




『河野くん』とか呼んじゃってたし。

勝手に2年だと思い込んでた。



そういえば、上履きのラインの色が紺色。
あたし、2年はえんじ色。




「…別にタメ口でもいい」


「へ?」




何だか不思議な人?

たまに見え隠れする言動に優しさを感じるのは私の勘違い?


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