【完】ヒミツの恋を君と。
晴が立ち止まる。

そして少し振り向いた。



「でも、今は違う」


「え?」


「お前が祐樹に何かされたら、俺、あいつのこと許せないって思う。当然の結果だなんて絶対思えない」


「晴…」


「まだ相変わらず、俺は人生にいっぱいいっぱいだけど、お前だけは手放さないよ。俺の人生に巻き込むって決めたから…」



その言葉で自分があの日言った言葉を思い出した。



『巻き込んでよ、あたしのこと』



晴は覚えててくれたんだ?




「今度は俺が秘密にしてたこと。話しておくな」


「え?」



晴の秘密?

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