【完】ヒミツの恋を君と。
晴に連れてこられたのはやっぱり屋上で。



晴れた空から零れてる光が、今日はいつもより眩しく感じた。




「おかえり、晴」


「うん、ただいま。お前、足すっかり治ったな」


「うん、もう大丈夫。…でも、まさか教室に来ると思わなかったからびっくりしたよ」


「早く会いたかったからな」



そんな言葉に、あたしの胸は素直すぎるくらいに反応してしまう。


晴を好きって体全体が訴えてる。




だから、だからこそ…。



「晴、何で今日はオタクバージョンじゃないの?」


「もう、あんな風に自分を隠す必要ねぇから。それに、お前、言っただろ?」



『あたしの前では、何も隠さなくていい。素の晴でいて』


初めてキスした日に言った言葉。



「お前とは素の俺でいたいから」



その言葉は嬉しい、嬉しすぎるけど…。



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