【完】ヒミツの恋を君と。
「晴…眼鏡持ってる?」


「…あぁ、一応持ってきてるけど?」



晴がバッグから、眼鏡を出して見せた。



「それ!今すぐ掛けてみて!」



詰め寄るあたしに、晴は怪訝な顔をする。



「なんでだよ?」


「素の晴をあたしの前で見せてくれるのは嬉しいけど、でもダメ!学校はダメ!きっとモテすぎちゃうから!」


「はぁ?」



あたしの発言に、晴は呆れたような声を出すけど、眼鏡を掛けてくれる様子は一向にない。



無理に掛けさせるために、晴の眼鏡を奪おうとしたあたし。



「うわっ!」



そんなあたしを晴が抱きしめた。



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