LOOOOP
「意味、分かんない」
ぎゅっと顔を歪めた彼女は、机の上に散乱した資料を片付け始めた。
何故だろう。
不意に、ふっと笑みが零れる。
「…ま、お前に分かるワケねーわな」
「え?…」
しんと静まったオフィスで。
俺の心が、どれだけお前に揺らされているのかなんて。
お前には分かりっこない。
「さっさと行くぞ」
一言呟いて。
俺は、篠原よりも先にオフィスを出た。
「え、ちょっ…結城っ⁈待ってよ!!!」
「待たねー」
つか、これ以上待ってみろ。
俺の理性がもたねーっつの、バーカ。