《爆劇落》✪『バランス✪彼のシャツが私の家に置かれた日』
こんな事なら、少しは優しくすればよかったんじゃないだろうか。
そうすれば2年ぶりに恋人なんて大層なものが私にも出来たんじゃないだろうか? しかも凄いイケメンの彼氏が。
ああ、こんな事なら少し位の……いや、だいぶひどい性格の悪さも我慢しとけば良かったのじゃないか?
次第に私は、三浦に対しての自分の行動や言動を後悔するようになっていた。
朝、武蔵小杉の駅に向かうまでに自然と私の視線は三浦の姿を探していた。
偶然にあったコンビニ、駅前のカフェ。
駅のホーム、電車の中。
三浦と会った場所のどこをみても、あの三浦の姿は見えなかった。
目がなくなるくらいクシャって笑う三浦には、全然会えなかったのだ。
もちろん、自分から電話したり家に行くなり、いくらでも連絡する手立てはあった。
そんなものが出来るならばとっくにしている!
出来ないから困っているのだ。
出来ないから、三浦の姿を探し、三浦の行動や言葉を繰り返し思い出している。
今、三浦はどこにいるのだろう。何をして何を考えているのだろう。
私の事を……。1分くらい、いや1秒くらいは考えたりしてくれただろうか。