《爆劇落》✪『バランス✪彼のシャツが私の家に置かれた日』
他の女の子たちが浮き足立ってきたのがわかる。
そりゃ、そうだ。
男性陣にしたら、カッコイイメンバーを一人くらい呼んでおかないと場が盛り上がらないし、女の子たちが二次会へ行かないのでは困る。そういう理由でイケメン男の三浦さんを呼んだんだろうが格が違いすぎる。
あまりにも凄いイケメンを呼ぶのは男性陣にとってリスクが高すぎやしないか。参加女性を全部持って行かれそうな気がする、そう考えたりはしなかったのだろうか。
三浦さんは、ここのメンバーの中でいや、きっとこの洋風居酒屋の中でもダントツでレベルが高すぎている。
もっと言うなら店のレベルにも合ってない感じだ。
彼ならば、外人が平気でうじゃうじゃいそうなお洒落なお店に行き、沢山の女の子を引き連れて飲んでいても全然おかしくない。
しがない居酒屋で冴えたところのない私みたいな29歳女の横に座り、貴重な金曜日の夜にくすぶった感じで終わるような男じゃない。
「先輩ばっかり、イケメンと話してずるいですよ! 何話したんです?!」
隣の万里が小声だが厳しい口調で攻めてくる。
「ドリンクの話しただけなんだけど……」
ちらっと隣に座る三浦さんを眺めた。