《爆劇落》✪『バランス✪彼のシャツが私の家に置かれた日』
「違う。あんたとは、ただの知り合いじゃん」
「今更? そんなのってないよな。俺さ付き合ってるって、みんなにもう言っちゃったし」
私の腰に回した両手を更に自分の体に密着させた。
「撤回した方がいいんじゃない? 年上なんかあなたにとったらただの邪魔な女でしょ? ほら、排除するような」
「ああ、他の奴等はそうみたいだな。あんたの事をさ、なんだか俺もわかんないんだけど、ひと目見たときから……好きだった」
「はあ? ひと目? よく言うねー、今更そんなこと言われても信用できない」
三浦の胸を押しやって、綺麗に部品が配列されている顔を見上げた。
「そー?」
「そうだよ。そんだけの容姿なら他にいくらでもいるじゃん」
改めて間近で見る三浦の顔は、感心するくらい整っていて問題なく綺麗だった。
「……いるよ。顔目当てに言い寄ってくる女ならごろごろとね」
一度でいいから私だって、顔目当てとか言ってみたいものだ。
「寄ってくるなら、そういう人にしなさいよ」