《爆劇落》✪『バランス✪彼のシャツが私の家に置かれた日』
あの日、この店でバナナの木のところで
三浦くんに抱き寄せられた。

私は、最高に胸をドキドキさせていた。

あのときのことを思い出すと今でも体が熱くなる。



「あの時さー真澄さん、すげー怒ってたよな」


「怒って?」


「ん。俺が合コン出てたからさ〜あれは焼きもちだろ?」
私の顔色を窺いながら、ふっと笑う三浦くん。

その笑い方が、馬鹿にされたみたいに感じた。

「誰があんたに焼きもちなんか! なんで焼く必要があんのよ。どうかしてんじゃない?」
つい、キツイ口調になって完全否定するのに躍起になっていた。


「焼いてたじゃん! ぷりぷり怒ってさー。あの時、思ったよ。あー真澄さんって俺の事好きなんだって」


「ば、馬鹿言ってんじゃないわよ!」
こんな風にムキになって喧嘩越しに言い争いたかった訳じゃない。

ムキになるということは、三浦くんの指摘があながち外れてはいなかった訳だ。

人間っていうのは自分でも認めたくなかった部分を責められるとムキになって怒ったり、逃げたい衝動にかられる。

私は勢い良く椅子から立ち上がっていた。


ただ、単純に新しく楽しい恋愛を始められると考えていた。

それなのに、なんで怒ったり、こんなにムキになってるんだろう。

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