《爆劇落》✪『バランス✪彼のシャツが私の家に置かれた日』
どうしたらいいのか、さっぱりわからない。恋愛なんて簡単に始められると思ってた。
それなのに、三浦くんの考えていることがわからない。素直に自分自身とも向き合えず、次第にイライラが募り始めていた。
頭にきて、ほとんど衝動的に店を飛び出した。
「待てよ!」
後ろから走って来た三浦くんに腕をつかまれ後ろから包み込むようにハグをされた。
「行くなって」
「だって!」
「怒らせた? なら、謝る。でもさ、俺だって不安だったんだ」
背中に三浦の鼓動を感じていた。
やけに忙しく動いている心臓の音。
「まだ、真澄さんは俺の事好きだって一度も言ってもらえてないから」
「あ」
そう言えば、言ってないかも。
「一週間、これでも俺なりに悩んだんだ。俺が真澄さんちで告白した日のこと、キスをやりすぎたかな? とか反省もしたしさ。もっと押しても良かったかな? とかも考えた」
三浦くんは、ゆっくり腕を動かし、私の体を自分の方へと向かせた。