《爆劇落》✪『バランス✪彼のシャツが私の家に置かれた日』
「好き……」
口にしてみると、恥ずかしい気持ちが倍増した。
だから、すぐに
「……なんて言葉言わなくたって大人なんだからわかるでしょ!」
と付け足した。
三浦くんは超不満顔だ。
「ったく、子供はどっちだよ。いいよ、言えるようにしてやるよ。いいたくさせてみせるからな」
三浦くんは、そういうと私の腕を掴んで
早足で歩き出した。
「どこへ行くの?」
「ついて来いって」
なんて横暴なの。
三浦くんは、年下のくせに生意気だ。
好きって言いたくさせてみせる? だって。一体どれだけ俺様なつもり?
そんなの出来るわけないじゃん。
恥ずかしい事はなかなか言えないって。
三浦くんに腕を引かれながら、彼の横顔を眺めた。
たぶん、彼のこういう強引なところも結構悪くないなって思える私は、言葉に出せないだけで三浦くんのことをくまモンと同等くらいには好きだと思う。いや、ダッフィーと同じくらいかな?
でも、改めてみると本当にイケメンだ。
だから、困ってしまう。
彼は年上の私みたいな女を本当に好きなんだろうか? 会うたびにそんな風に感じてしまう。
だから、彼が多少強引くらいの方が安心する。