隣に座っていいですか?
「この公園もっと大きいと思ってた」
ネクタイを緩ませ
カバンを置き
ふたり並んでブランコに乗る。
「お前、ブランコの立ち乗り上手かったよな」
「達也は下手だったね」
「うっせー」
笑顔は昔から変わらない。
午後からの息苦しさが軽くなる。
くだらない意味のない会話で笑わせてから、達也は本題に入った。
「何があった?」と……。
だから私は素直に言う。
すると
やっぱり
達也の意見は思った通り
「お前が悪い」
でしょうね……。
達也は大きくブランコを揺らし
「でも、みんな思ってる『お前はエライ』って」
わかってくれる人がいると救われる。
「そんなとこが好きだ」
「さりげないわ」
「テクニシャンと呼べ」
爽やか銀行員
もてそうだよな。
きっと私も
別の場所で出会っていたら
惚れてたかもしれない。
でも今は……。
「達也?」
「ん?」
「身体の相性ってあると思う?」
「はぁ?」
夜の公園で大きな声を出し
ブランコから落ちそうになる男。
ウケる。