隣に座っていいですか?
でも
あの婚約者の話はどうなんだ?

『身体の相性は最高』発言は?

スッキリさせたくて

「前の婚約者とは何もなかったんですか?」と、聞くと

私を抱きながら「何も、って?」逆に聞かれた。

「いや、ほら、その……大人の関係。あの人、田辺さんに抱かれたような話をして……い……」

顔が
顔が怖いよ田辺さん。
メラメラと怒りのオーラが出ています。

「何もあるわけないでしょう!」
一喝!

やっぱり嘘か
なーんだ。
そこで
やっと今まで悶々としていた気持ちがクリアになった。

それならいいんだ。
よかった……よか……よくない?

「僕は好きな人しか抱きませんよ」

「そんなつもりで言ったんじゃ」

「大体、桜が家にいるのに、そんな事できません!」
ぴしゃりと言われたけど

「じゃぁ全てが落ち着いて、私がこの家に来ても田辺さんは私と、そーゆー事はしないのですか?」

「しますよ」
そこは否定しないという

抱いてた手を緩め
ジッと顔を見られた。

「郁美さんが好きだから抱きます」

「桜ちゃんがいても?」

「桜は二階で寝るので、三階か一階で」

場所指定かよ。
呆れてしまうと
いつもの笑顔に戻り
私にキスの雨を降らせる

「どうしようもないくらい、僕は貴女が好きだから」

目を閉じ
そっとキスを受ける。

それは同じだよ

私も貴方が大好きです。



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