隣に座っていいですか?

吐く息が白くなり
桜ちゃんもマフラー&手袋で登園

12月に入って

挙式となる。

早いなー。

当日は『お父さんお母さんお世話になりました』なんてご挨拶する暇もなく。

前の日から
会場へ持っていく物
桜ちゃんの準備
彼の準備

自分の事より
色々と何だか忙しい。

両親より彼よりも先に会場へ行って用意をしたいので、達也の車で送ってもらう。

「ウエディングケーキは運んでくれるのか?」
達也にも世話になってます。

「【ショコラ】のおじさんが、スクエアの大きなケーキ作ってくれるって」

「あそこの親父のケーキ美味いよな」

「うん。楽しみ」

「あそこの親父バツイチだけどな」

一言余計だよ。

彼は大丈夫だろうか
忘れ物ないかな
桜ちゃんのタイツと靴は忘れないでしょうね。
時間より余裕もって来てくれるかな
全部完璧とか言いながら
家の鍵かけるの忘れる人だから。

やっぱり
一緒に来ればよかった。

ヤキモキが伝わるのか
達也が笑う。

「何よ」

「花嫁らしくない花嫁だよな」

「うるさい」

「郁美」

「何?」

「……おめでとう」

しんみり言われて

「ありがとう」心を込めて返事する。

昔ながらの仲だから

もう
それで私達は

全てが伝わる。
< 203 / 307 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop