隣に座っていいですか?

「お父さん?」

桜ちゃん!
いつの間に帰って来た?
いつからそこにいた?

「なにしてるの?おにごっこ?お父さんがオニ?いくちゃんママをつかまえたの?」

素直に聞かれて焦っていると

「ママは目にゴミが入ってね泣いてたの。だからお父さんがとってあげようと思ってたんだけど、ママが嫌がるから押さえつけてたんだー」

すごい理由だ。
でも信じてるから
それに乗っかるしかない。

「いくちゃんママだいじょうぶ?」

「うん」

「ゴミが小さすぎて見えないなー。桜、小さなライト持ってきてくれる?テレビの横の箱に入ってるから」
彼が言うと
桜ちゃんは走ってリビングへ行ってしまった。

「ビックリしたね」
彼は笑ってそのまま私の唇に軽くキスをして、桜ちゃんの後を追いかけて行ってしまった。


うん

ビックリした。


でも

紀之さん


ありがとう。

そうだね

もう少し
肩の力を抜こう

そして

運動会を精一杯楽しもう。

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