隣に座っていいですか?
「さくらをおいてしんじゃイヤだ」

大きな声で泣き叫ぶ桜ちゃん。


あ……そうだね
そうだよね。

大好きなお母さんを亡くしてるんだ。だから余計に心配なんだ。

ごめん。

「ごめん桜ちゃん。大丈夫。本当に大丈夫。お薬飲んだし横になったら治るから大丈夫。ごめんね」
起き上がりギューっと抱きしめる。

外の匂いがするよ
ほんのりと秋のお日さまの匂いがするよ。

「……ほんとうに?」

「うん。大丈夫。ちょっとだけお昼寝するね。桜ちゃんのウサギのぬいぐるみ貸してくれる?」

そう言うと「うん」って返事して二階へダッシュ。
ピンクのうさぎのぬいぐるみを抱いて戻ってきた桜ちゃんは

「これでなおるよ」と、私の胸にウサギを抱っこさせた。

「そうだね。治るね」私が答えると嬉しそうに笑う。

「おひるねしていいよ」
桜ちゃんが言うので、私は遠慮なく目を閉じる。

そして
閉じながら

いつの間にか

本気で昼寝をしてしまった。




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