隣に座っていいですか?
ひとり
さみしくポツリ

テレビでも見ようか
デビ夫人と出川でも出てないかな。

頭を使わず
ただ笑いたい。

リモコンを手に取ると
私の携帯が鳴った。
表示されてるのは
彼からの着信

ビクリ
どうせなら
桜ちゃんが居る時に鳴ってよ。

大きく息を吐いてから
意を決して電話に出ると

『奥さん?』

「はい?」

あれ?声が違う。

心地よい声だけど
いつもより
ちょっとだけ低いかも。

『田辺紀之の奥さんですよね』

「はい。あの……」

『みのもんたです』

今の時期は
あまり笑える返事じゃないと思うのだが、電話の向うではひとり爆笑している。

誰だ?
でも
どこかで聞いた声。

『すいません相川です』

イケメン作家かよっ!
うわぁ心の準備がない。

「はっはい。あ……こんばんは。あの、相川先生がどうして」

『今、一緒に飲んでまして、今夜は飲み潰れそうなので我が家に泊まらせます』

何だそれ?

『若い綺麗なお姉さん達を呼んで、イケない事を沢山したいのですが、我が家には怖い怖い住込みの家政婦がいるので、そっちの心配は一切ありません』

「はぁ……」

わけわからん。
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