隣に座っていいですか?
「どうしよう」
半泣きで夫にすがるけど
「うーん」
夫は頭を押さえて悩むだけ
しばしの沈黙が
2人の間に流れる。
「何か言ってよ」
「何かって……」
「何か言って」
すがりたい
頼りたい
だって
こんな話ってアリ?
サンタさんになって
桜ちゃんの夢を叶える気
満々だったんだから
桜ちゃんの夢を壊したくない。
サンタは実在する!
何かいいアイデアは無いのか
夫よ!
お風呂上りの身体が冷たくなってきた
風邪引きそう。
悲しい顔した私の前で
彼はにっこり微笑んだ
そして
「じぇじぇじぇ」と一言。
身体も心も冷たくなる。
「今年の流行語大賞」
この場で言う根性が憎いわ。
私は出そうになってた涙を引っ込め
夫を無視し
もう一度
部屋の中を探すけど
やっぱり手紙は出て来ない。
頼った私が悪かった。
よし
まだクリスマスまで時間はある
お手紙無しでも
どうにか
桜ちゃんが何を頼んだか聞き込んで
絶対
それを手に入れよう!