隣に座っていいですか?
「あったんでしょう」

「あった……はず」

「それが無いと困るの」

「いや、それはわかるんだけど」

「わかってない」

「もう一度探しますから」

「捨ててないよね」

ゴミ袋の中を確認する覚悟でいたけど、あぁ今朝は燃えるゴミの日だった。
出してしまったか。

「いやー……どうだったか」

「ちょっとーー!」

「とにかく、もう一回探しましょう」



片付けられた三階の床を
また散らかして

ふたりで一生懸命探したのだけど

ようやく
見つかったのは
桜ちゃんが折り紙で作った飾りだけで

祈るようにそれらを見たけれど


どこを探しても

桜ちゃんが書いた

サンタさんへの
お手紙は




見つからなかった。



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