隣に座っていいですか?
それからも
プレゼントの話を三人でしていると
「ただいまー」
元気いっぱいの声に頬が上がる。
可愛い娘のおかえりです。
「いくちゃんママ。大きなくつしたがほしい。なかったら……さくらがつくる!」
ランドセルを揺らしながら
手袋も脱がずにリビングまで走って来た桜ちゃん。
「おかえり桜ちゃん」
ギュッといつものように
おかえりなさいのハグハグ。
それを嬉しそうに見守る夫。
あぁ平和だわ。
これで
サンタさんのお手紙を夫が捨ててなかったら、完璧だわ。
根に持つ私。
「桜。お客さんだよ」
夫が桜ちゃんに言うと
「久し振りだね桜ちゃん」
子供嫌いの作家先生が頑張って優しい声を出す。
桜ちゃんは目を輝かせ
「相川のおじさん。こんにちは」
大きな声でごあいさつ
すると
作家先生は
そのまま
「……おじさん……」
青ざめた顔で
ソファから
雪崩のように身を崩していった。
子供は正直。
しばらく
立ち直れないだろう。