隣に座っていいですか?
「となりのおばあちゃんの家に行ってきていい?」

「気を付けて行ってね」

娘の後姿を見送りながら、夫を探す。

すると夫は
我が家で一番上の部屋でガサゴソやってた。

また片付け?ではないな……大きな箱をひっくり返してるもん。

「やっぱりないですね」
タメ息と一緒に疲れた笑顔。

サンタさんへの手紙
ずっと探してた?

その姿に愛しさが込み上げる。

「もういいよ」

彼の背中に回り身体を預ける。

「もういいから」
ギュッと抱きしめて
ぬくぬくと彼の温かい背中に甘える。

「その努力だけでいいよ。あとはギリギリまで探りを入れて……」

「探りを入れて?」

その後は

「頑張ろう」

彼の頬にキスして軽く言う。

心は重いけど。

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