隣に座っていいですか?

そして
その手には
大事そうに何やらお手紙を持っていた。

「それなぁに?」

大切に持ってるので聞いてみると

「サンタさんへのおてがみ」

はっきりと娘が言い
私達は衝撃を受ける。

「え?何で?もう書き終わったんじゃないの?」
声を裏返しながら聞くと

「うん。かいたけど……おてがみって、サンタさんがくる三日まえじゃないとダメなんだって。しょうたくんがおしえてくれた」

しょうたーーー!
どこのしょうただ?
鈴木さんちの翔太君か?

「だから、さくらはすぐおてがみを三かいのまどからとって、つくえの中に入れてたの」

倒れそう。

紀之さん
捨ててなかったんだ。

「いまね、モモちゃんとおてがみにサンタさんのえをかいてきたの。もう一かいテープでペタリしてくるね」

って

桜ちゃんは
コートを着たまま
電話台の下からテープを探し

三階へ走って行ってしまった。

お手紙発見!
スーパーひとしくん!

「桜が寝てから一緒に見ましょう」

ごくりと生唾を飲み
真剣な顔で彼は私に言った。
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