隣に座っていいですか?
イチゴのパジャマを着て
なぜか
うちの両親の間で寝る桜ちゃん。

いいのか?
その場所で。

まだ9時前というのに
桜ちゃんにつられて両親も布団に入る。
何て健全な一家でしょう。
まだ9時だよ。

「大きなおふろ。たのしかったです」
電気を消す前
桜ちゃんが言い。
みんなで心が温まる。

「桜ちゃんはおじいちゃんとかおばあちゃんはいないの?」
お母さんがサラサラの髪の毛を撫でて聞くと

「いるけど……おじいちゃんとおばあちゃんは、さくらにはやさしいけど、さくらのお父さんにやさしくないから、さくらはあまりすきではありません」
そんな返事。
これは
あまり突っ込んで聞く事ではないか。

「おやすみなさい」
桜ちゃんに言い
電気を消して扉を閉めようとすると、あら?小さな影が布団から出てきてこっそり私の服を引っ張り、内緒話。

「いくちゃん。おねがいがあります」
小さな小さな声。

「さくらはお父さんがしんぱいです」

いや
37度5分だから
大丈夫だよ。

「おくすりもさくらのおくすりのんでたし、おねつが下がったかしんぱいです」

子供の薬を飲んでたのかいっ!

「いくちゃん。お父さんを見てきて下さい」

「はいっ?」

「おねがいします」

って言って
また
布団に走って戻ってしまった。

え?
いや……そんなぁ。
25歳。困ります。
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