隣に座っていいですか?
病人はうどんをぺろりと完食し
幸せそうな顔を見せる。
もう治ったでしょう。
「明日、桜ちゃんを我が家から幼稚園に行かせて、帰りはこちらに帰ってきますので、それまで治して下さい」
「はい。ありがとうございます」
そう言いながら
またソファに戻る。
そんなに眠いの?
「お恥ずかしい話なのですが」
「はい」
食器を下げる私に田辺さんが言う。
「僕……長く寝れない体質で」
「はい?」
「3年くらい前からか、布団に入って眠っても必ず1時間で目が覚めて……それからまたウトウトして寝たと思ったらまた起きて、それの繰り返しで」
「それなら疲れが取れませんよ」
「はい。病院に行って睡眠薬をもらってはきたのですが、睡眠薬を飲んで熟睡している間に桜に何かあったらどうしようとか思うと、薬も飲めずに」
「田辺さん心配性ですからね」
「はい」
返事しながらまた笑う。
どんな状況でも笑って過ごす
奥さんに先立たれ
娘をひとりで育て
そんな状況にたどり着いたのだろうか。
「でもですね」
「はい」
「この間、郁美さんが来てくれた夜は熟睡できたんですよ」
「桜ちゃんが熱を出した夜ですか?」
「ええ。桜の熱が下がって、郁美さんを布団に入れて桜が途中で目を覚まし郁美さんの布団に入って抱きついたのを見ていたら、僕も壁にもたれで熟睡です」
「その体制で?」
「はい。あの時は久しぶりに熟睡したって気持ちになりました」
そうなのか。
幸せそうな顔を見せる。
もう治ったでしょう。
「明日、桜ちゃんを我が家から幼稚園に行かせて、帰りはこちらに帰ってきますので、それまで治して下さい」
「はい。ありがとうございます」
そう言いながら
またソファに戻る。
そんなに眠いの?
「お恥ずかしい話なのですが」
「はい」
食器を下げる私に田辺さんが言う。
「僕……長く寝れない体質で」
「はい?」
「3年くらい前からか、布団に入って眠っても必ず1時間で目が覚めて……それからまたウトウトして寝たと思ったらまた起きて、それの繰り返しで」
「それなら疲れが取れませんよ」
「はい。病院に行って睡眠薬をもらってはきたのですが、睡眠薬を飲んで熟睡している間に桜に何かあったらどうしようとか思うと、薬も飲めずに」
「田辺さん心配性ですからね」
「はい」
返事しながらまた笑う。
どんな状況でも笑って過ごす
奥さんに先立たれ
娘をひとりで育て
そんな状況にたどり着いたのだろうか。
「でもですね」
「はい」
「この間、郁美さんが来てくれた夜は熟睡できたんですよ」
「桜ちゃんが熱を出した夜ですか?」
「ええ。桜の熱が下がって、郁美さんを布団に入れて桜が途中で目を覚まし郁美さんの布団に入って抱きついたのを見ていたら、僕も壁にもたれで熟睡です」
「その体制で?」
「はい。あの時は久しぶりに熟睡したって気持ちになりました」
そうなのか。