【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~




そう駆け寄りながら香坂を呼ぶと、香坂
は少し驚いたように私を見た。



「え、……委員長?」


「なんでもう居るのよ!」


「え、そんなキレなくても……。早めに
くるのは、男として当然だし」



携帯を閉じながらそうニコッと笑った香
坂に、やっぱりキザな奴。と怪訝な表情
を浮かべた。



さらっとこういう事が言えるなんて、あ
んまり居ないよね。



「───というのは建前で」


「へ?」


「……ほんとは、委員長と会えるのが楽
しみすぎたんだけど、さ」



ちょっと照れたように笑いながらそう言
った香坂に、私まで照れてしまう。



本当にこの人は、不意討ちが得意だ。



ちょっと火照った頬と胸のドキドキを鎮
めたくてふーっと息をはいていたら、ふ
と、目の前が陰って。







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