【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
私が頼んだイチゴのミルフィーユと、香
坂の頼んだチョコレートケーキはほとん
ど同時にやって来た。
それから、香坂のコーヒーも。
甘党だって言うわりには、ブラックコー
ヒーで、なんだかチョコレートケーキと
は不釣り合いだった。
「委員長」
「ん?」
ミルフィーユにフォークを突き立てなが
ら、不意に私を呼んだ香坂を見上げる。
すると香坂は、ニヤッと笑って。
「食べさせてあげよっか?」
そんなことを言い出したから、思わずフ
ォークごとミルフィーユを落っことしそ
うになってしまった。
た、た、食べさせてあげよっか……って
!!高校生に使う言葉じゃない!
「結構よ!」
からかわれてる、絶対。