【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
「やっぱり花火といえば浴衣でしょー。
これで香坂君を悩殺しちゃう作戦だよ」
悩殺、って……。
「私、浴衣なんて着なくて……」
「うん、とりあえず黙っててね」
「……」
ニッコリと微笑まれて、思わず口を閉じ
る。
……なんか、萌の後ろに真っ黒い、禍々
しいオーラが見えるよ……。
逆らうだけ無駄か、と思った私は、もう
萌に全部任せればいいか、と、抵抗する
事を諦めた。
そして、しばらくされるがままになって
いたら、不意に。
───ぎゅぎゅぎゅ~っ!
「っ……!?ちょ、く、苦しい!」
「うん。ちょっと我慢してね」
「が、我慢って……!」
急に、お腹の辺りをものすごい力で締め
付けられて、小さな悲鳴を上げる。
どうやら、帯を締めているらしい。
……だから浴衣は好きじゃないんだよ。
すごい圧迫されるんだもん。