【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
思わず、香坂の胸を押して、押し返して
た。
目を見開いて、驚いたように私を見る香
坂。―――そんな目で、見ないでよ。
私ばっかり罪悪感が募っていく。
「む、むやみやたらに触らないでっ!」
大声を出した、と自分では認識してるの
に出てきたのは掠れた声。
「私……は、そこら辺の女の子みたいに
、簡単に引っ掛からないの……よ…」
「―――妬いたの?」
ぐらり、と歪んだ意識。
身動きも取れない熱の中、聞こえてきた
のは、余裕そうな香坂の声。
妬いた?なんて―――……。
そんなわけ、ないじゃない……。
「誰にも靡かない……委員長って、手強
いから面白いんだ……」