睡魔をイケメンに擬人化してみた

「髪はサラサラの銀髪で、ちょっと目つきが悪い感じ。目の色は薄い青色で、背が高くて、やせ型の筋肉質」


―うわーどうしよう!架空の生き物で妄想する方が布団を擬人化するよりもすいすい進む!


「無愛想だけど、なんだかんだで話はちゃんと聞いてくれて、私のことをわかってくれる。私よりも考えがしっかりしていて、間違っていることには間違っているって言って、いいところはちゃんと認めてくれてる。そして寝るときは、おとなしく寝てろよ、とか言いながら、しっかり抱きしめてくれるの!」




なつみは集中した。



今となっては、何がどう作用して、こんなことになったのかはわからない。

偶然、世界との調和が起きたのか、精神と物質の関係にニアミスしてしまったのか。




部屋の空気が、動いた気がした。




目を開けると、銀髪の半裸男子が、立っていた。
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