睡魔をイケメンに擬人化してみた
なつみ「えっと、あなたは私の妄想じゃないの?」
睡魔「まぁあんたの妄想だけど、具現化しちゃった今となってはあんたの妄想の範囲外かな~。」
なつみ「そうなの?」
睡魔「そうなんじゃね?」
なつみは自分が具現化してしまったというこの睡魔ともっと話をしなくてはいけない気がしたが、頭がついていかず、これ以上質問が思い浮かばなかった。
というか、少しでも目の保養にイケメンを眺めていたいのが人情であった。
睡魔「まあさ、とりあえず仕事いけよ。どこにもいかねーから」
なつみ「!」
睡魔「帰ってきたら、またしっかり安眠させてやるよ」
睡魔はなつみを見据え、にやりと笑った。
なつみはカッと顔に血液が集中するのを感じてぱっと睡魔から目を逸らすと、ベッドから飛び降り、バタバタと出勤の準備を始めた。