睡魔をイケメンに擬人化してみた

-えーーー!どういうこと?なんでいるの?夢なの?私うっかり寝ちゃっているの?



「眠いやつ多すぎて、呼ばれてしまった」


横から声がした。

睡魔は一瞬の間になつみの隣に移動していた。



「うわあ!びっくりしたぁ。ちょっと、私、寝ちゃったの?」


睡魔はなつみに近づき、にっこり笑って指をなつみの口に当てて囁いた。


「しーっ。寝てない寝てない。寝るのはこれからだから」


「…ッ!(声にならない悲鳴☆)」


なつみは、自分の頭蓋骨がドクドク鳴る音を聞き、身の恐怖(ただし桃色)を感じつつも、睡魔から目が離せなかった。
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