なんで俺じゃあかんねん
高校の最寄り駅で、電車からおりると
バンっと肩をたたかれた。
「いって!」
「ハル、おはよう!!」
「おう、リキト。」
そこには、同中で、バスケ部で
小学校からつるんでいる神坂 リキトがいた。
カタカナでリキトという、なんとも変わった名前の奴。
それから、やけにカ行が多い名前。
「俺らもとうとう高校生やな~。」
「せやな。」
てか、こいつ同じ高校やったんや。
全く知らんかったわ。
「ハル、うれしないんか?」
「別に。
遠くなって、朝も早くなったし。」
「相変わらずやな。
でも・・・・」
・・・・?
リキトがやけにニヤニヤしながらこっちを見てくる。
なんやねん?
嫌な予感しかしない。
「よかったな、愛しのお姉さまと同じ高校行けて。」
案の定、リキトはそんなことを言いながらニヤニヤと俺を見てくる。
バシッ
反射的にリキトをしばいた。
「いった!!」
大袈裟に箇所をさすり俺をにらんでくる。