なんで俺じゃあかんねん

「あ!そういえば、ハルって好きな奴おるんやっけ!?」

「うわ、バカ・・・!!」

斉藤が思い出したようにそんなことを言う。

「え、そうなん?」

祥ちゃんは驚いたように俺を見る。

それに続いて、遼、上原、飯島も。

リキトは俺の代わりにバシッと斉藤をしばいた。

「おい!おまえ、なに口滑らしてんねん!アホ!!」

「いって~!

元はと言えば、俺に口滑らしたんはリキトやん~!!」

確かに・・・そうやったな。

「う、うるさい!!」

リキトは、罰が悪そうに俺を見る。

「誰?誰誰誰誰!?」

遼は興味津々でしっぽふってる犬みたいに俺につめよってくる。

めんどくせえ・・・・


「遼、近い!!」

と引き剥がしても、目の輝きをとめることなく俺を見る。

「ホンマや!誰やねん、ハル!」

「何組、何組!?」

上原や飯島まで。


はあ・・・・。


< 145 / 485 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop