なんで俺じゃあかんねん
「あ!そういえば、ハルって好きな奴おるんやっけ!?」
「うわ、バカ・・・!!」
斉藤が思い出したようにそんなことを言う。
「え、そうなん?」
祥ちゃんは驚いたように俺を見る。
それに続いて、遼、上原、飯島も。
リキトは俺の代わりにバシッと斉藤をしばいた。
「おい!おまえ、なに口滑らしてんねん!アホ!!」
「いって~!
元はと言えば、俺に口滑らしたんはリキトやん~!!」
確かに・・・そうやったな。
「う、うるさい!!」
リキトは、罰が悪そうに俺を見る。
「誰?誰誰誰誰!?」
遼は興味津々でしっぽふってる犬みたいに俺につめよってくる。
めんどくせえ・・・・
「遼、近い!!」
と引き剥がしても、目の輝きをとめることなく俺を見る。
「ホンマや!誰やねん、ハル!」
「何組、何組!?」
上原や飯島まで。
はあ・・・・。