なんで俺じゃあかんねん
「でも、なんかこれでわかった気がするな!」
上原が納得いったように頷いた。
「俺も、俺も!!」
飯島も、上原の肩に手を置く。
「え?なにが?」
「ハルが清水さんにあんまり乗り気じゃないこと。」
「せやな。こんなに好きな人おるんやったら、しょうがないな。」
二人は揃って俺を見る。
「俺はハルを応援するで!!」
「俺も。」
それにつられて、みんなが俺の応援モードになってきて。
「なんやったら、協力する。」
とか言ってきたから
「いや、余計なことせんでええから!」
と牽制しておいた。
なんか、こいつらに動かれるとろくなことにならん気がするし。
バスケ部の奴らは、次々に俺にエールを送ってくれる。
事情を知っているリキトも「よかったな。」と笑っている。
「まあ・・・ありがとう。」
こんな、お先まっくらな恋でも
応援してくれる奴らがいるのはうれしい。
絶対報われないのわかってるし、
報われたらだめなのも承知の上。
それでも、恋愛の継続は自由。
応援するのも、されるのも、自由。