なんで俺じゃあかんねん

「つかハル、おまえ・・・

近くで見たらホンマイケメンやな?」

「そうか?」

まあ、中学までの経験から自分がモテる顔立ちなのは、自覚してるけど。


「うん。そんで、バスケ部に入るってことは

モテモテ間違えなしやん!」

バスケ部ってモテるんか?

「まあ、ハル、中学ん時も学年で一番モテとったからな。」

とリキトがしみじみ言う。

おまえは俺のなんやねん。


「マジで!?すげーな。

彼女とかおったん!?」

え?

それは・・・

「おらんおらん!

ハル、告白片っ端から断るもん。」

俺にも答えさせろや!

と、横のリキトをにらむが、

それにも気づかずしゃべり続ける。


「なんで?

一人くらい付き合ったりするやろ!」

「だって、ハル好きな人おるもん。」

「おい!!」

油断して聞いていたら、すごいこと漏らしやがった。

焦って大きな声が出る。


「え?!そうなん!」

案の定、斉藤はニヤニヤして食いついてくる。


・・・最悪や。


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