なんで俺じゃあかんねん
なんとなく、そのまま帰りづらくて
あいつらと同じ電車に乗るのも気まずくて・・・
俺たちは反対方面の電車に乗り込んだ。
「海でもいく?」
変装した葵となら、こんな学校の近くでもデートができる。
にこっと笑って頷く彼女に俺も笑顔を返して、
3駅先の海岸へ向かうことにした。
電車の中。
葵と手をつないだまま隣同士に座る。
こうしてると、きっと誰も姉弟だなんて思わない。
俺たちは、立派なカップルに見えているだろう。
それがうれしくて、なんか恥ずかしくて
でもやっぱり幸せで。
ただ、座ってるだけやのに
葵が近くにいるそれだけで、この空間は、俺にとってもう特別。
握っている手にまた力をこめると、葵はこたえるように俺に少し体重をあずける。
その温かさが、重みが、想像以上に心地いい。
ずっとこのままでいたい、と思うほどに。
あいつらと同じ電車に乗るのも気まずくて・・・
俺たちは反対方面の電車に乗り込んだ。
「海でもいく?」
変装した葵となら、こんな学校の近くでもデートができる。
にこっと笑って頷く彼女に俺も笑顔を返して、
3駅先の海岸へ向かうことにした。
電車の中。
葵と手をつないだまま隣同士に座る。
こうしてると、きっと誰も姉弟だなんて思わない。
俺たちは、立派なカップルに見えているだろう。
それがうれしくて、なんか恥ずかしくて
でもやっぱり幸せで。
ただ、座ってるだけやのに
葵が近くにいるそれだけで、この空間は、俺にとってもう特別。
握っている手にまた力をこめると、葵はこたえるように俺に少し体重をあずける。
その温かさが、重みが、想像以上に心地いい。
ずっとこのままでいたい、と思うほどに。