なんで俺じゃあかんねん
そのまま俺たちは戦闘態勢。

「ホンマのことやんか!
がめついし、ネチネチ人の嫌がることばっかり言うし。

ちょっとは寡黙になれば?」

「はあ!?
俺に正論言われて逆ギレするのはおまえやろ!

俺が悪いみたいに言うなよな。」

「あんたがいっつも悪いやんか~!!

だいたい弟のくせに生意気やねん。」

「そこは弟とか姉とか関係ないやろ!

間違ってることを間違ってるって言ってなにが悪いねん?」

いつものように言い合いが止まらない。



「ちょっとちょっと!二人とも、やめてくださいよ!!」

あっけにとられていた遼が、我に返って慌ててとめる。

遼の声でやっと俺たちも少し落ち着いた。


「はあーあ!」

葵がうんざりしたようにため息をついた。

「遼くんが弟やったらよかったのに。」

この女・・・・

さすがに、今の言葉はカチンときた。


「遼くんやったら、なんかリスっぽくて可愛いし癒されんのに!」

リスっぽいって、俺が思ったことと同じようなこと考えんなよなあ~

「あ~そうかよ!

やったら、別におまえの弟として見られんでもええわ!

他人でけっこうや!!」

俺はそのまま葵たちに背をむけた。


葵はなにも言わない。

もうええ!

あんな女。

もう、知らん!

それに、俺は好きで弟でおるわけちゃう!

できたら、弟なんて役回り、ごめんやわ。


「おい、ハル!まてや。」

遼の声がしたけど、そんなのお構いなしにズンズン教室に向かっていった。



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