なんで俺じゃあかんねん
昼休み
「ハル~~飯、飯、飯~~!!!」
斉藤が満面の笑みで俺のもとへやって来る。
そして、その後をリキトが追いかけてきて
「はよ、食堂行こうぜ!
遼たち、待ってんで。」
と言う。
「あ~うん、せやな。」
俺が席をたったとき、
「おい!!」
と誰かの声。
それは、後ろの三木の声で。
「ハル。ちょ、待てよ。」
「ん?」
「ん?じゃないわ!俺の彼女!紹介するって言うたやんけ。」
そういえば・・・
そんなこと朝に言ってた気がする。
「ごめん。忘れとった。」
「忘れてんなよ!!今日の最重要事項やろうが!」
「ごめんごめん。
リキト、斉藤。ごめんやけど、先行って食べといて。
あとから行くから。遼らにも、言っといて。」
「わかった。」
二人は「じゃあな。」と先に食堂に行った。
「で、その彼女は?」
「もうすぐ来ると思うねんけどな~。」
早くしろよな。
俺、腹減ってるんやから。