なんで俺じゃあかんねん
「みっき~~!!!お待たせ。」
そんなとき、現れた女子。
「あ~!やっと来た。
ハル、こいつ。」
三木はうれしそうに、その女子を指す。
髪は軽く巻いてあって、スカートも短い。
1年のはずなのに、ここの制服に慣れた感じのその子は
まあ可愛いけど、正直よくいる顔だ。
「あ、どうも。」
「ああ!!坂井 春也くんやん?
みっきーと友達なん?」
「そうやで!席前後やねん。
てか、ハルのことなんで知ってるん?」
「そんなん、1年の女子で知らん子おらんって!
てか、先輩たちにも知れ渡ってるのに。
めっちゃかっこいいもんな~。」
「ちょ!はぎちゃん・・・・」
はぎちゃん?
三木の彼女はテンション高め。
俺に近寄ってくる。
「なに?」
ぎょっとしたように見ている三木は無視で、
彼女は俺に向かって微笑む。
「紗枝は、2組の萩野 紗枝。
よろしく!坂井くん。」
「よろしく。」