なんで俺じゃあかんねん

「みっき~~!!!お待たせ。」

そんなとき、現れた女子。

「あ~!やっと来た。

ハル、こいつ。」

三木はうれしそうに、その女子を指す。

髪は軽く巻いてあって、スカートも短い。

1年のはずなのに、ここの制服に慣れた感じのその子は

まあ可愛いけど、正直よくいる顔だ。

「あ、どうも。」

「ああ!!坂井 春也くんやん?

みっきーと友達なん?」

「そうやで!席前後やねん。

てか、ハルのことなんで知ってるん?」

「そんなん、1年の女子で知らん子おらんって!

てか、先輩たちにも知れ渡ってるのに。

めっちゃかっこいいもんな~。」

「ちょ!はぎちゃん・・・・」

はぎちゃん?


三木の彼女はテンション高め。

俺に近寄ってくる。

「なに?」

ぎょっとしたように見ている三木は無視で、

彼女は俺に向かって微笑む。



「紗枝は、2組の萩野 紗枝(はぎの さえ)

よろしく!坂井くん。」

「よろしく。」

< 92 / 485 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop